なにもそこまで 珍島伝説
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珍島伝説
2006-06-09 Fri 14:09
20060609140916
自転車の調子が最近ちょっと悪い。減速しようと右ブレーキを握ると「キキーッ!」左を握ると「キッ!キッ!キー!」。初めは、道いっぱいで歩いている人たちや自転車二人乗りでふらふら運転の高校生とかがこの音で、後ろから自転車が来てるな、と気付いて道の端へ避けてくれた。無言の意志表示「どいて~!」だった。ところがこのキーキー音は日々大きくなり、人だけでなく、とうとう犬まで振り返るようになってしまった。そこで自転車に油を差すことにした。やっとこれでジロジロ見られずに信号待ちが出来る、とホッとした。ところが、どこに油を差せばいいのかわからないのだ。ダーリンにここじゃないだろうか、という箇所に油を差してもらった。これで完璧!と喜んで、自転車に乗り、ダーリンより一足先に店から帰宅することにし、試しに店近所で乗ってみた。すると大変なことになっていることがわかった。左ブレーキが今まで以上に音がするのだ。文字で表現するとしたら「ング!ング!グキーク~ッキッ!」。これはまずい。でも帰らないといけないので、右ブレーキを駆使して減速することにした。アーチ型の橋を漕いで登り、さあ楽ちんの下りだと思って右を握った瞬間、え!?うそー!?。ブレーキが利きが悪いのだ。仕方なく左を握る。「ング!ギッ!ギキーッ!ググ!ギグギグ!」交差点にいる人みんなが振り返ってしまった。まずい。さらにJRの駅前、人の多さに緊張したが、もはや帰省本能だけしかなかった私は、普通に通った。人混みに差し掛かったとき、無意識に両方のブレーキを握った。「ンギッ!ンギッ!グキーキーキー!グゴグゴキー!」私は心の中で「お願い!どいて~!」と願った。すると、何ということでしょう!危険を察知したみんなが道の端へ避けたため、道の真ん中がパックリ開いた。まるでモーゼの十戒みたいだ。そこを自転車の私は「すみませ~ん」と言いながら通った。すまないという気持ちだが、心のどこかで天童よしみの『珍島伝説』を思い出して歌っていた。「♪海が割れるのよ~」。
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