なにもそこまで 都会のセミ
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都会のセミ
2008-08-20 Wed 21:08
おととい、自宅マンションの廊下(5階)にセミの死骸があった。
どこかに埋葬してやりたいと思ったが、ここは大阪、下町と言えど都会。周囲に掘れる土の地面など無いのだ。
田舎で育った私は、コドモの頃、夏休みになると近所の友達と毎日のようにセミ採りをして遊んだ。田舎ゆえ木も多く、虫カゴいっぱい…ぎゅうきゅうなくらいに採れた。あまりの採れすぎでセミを地面に並べ、足し算の勉強をしたりした。セミやさんごっこもした。そんな感じで野生的なコドモ時代を過ごしたはずの私だったが、ぶりっこ(←死語…という単語も死語…)してるわけでもないのに、いつの間にかセミを触るのが怖くなっていた。
動いているものより、死骸と聞くだけで気持ち的に怖い。
私は、マンション廊下に転がっているその死骸を避けて歩いていたのだが、翌日になっても今日になってもセミの死骸はそのまま。掃除のおばさん怠けてるのかしら?ま、おばさんに見つけてもらったとしても生ゴミと一緒に捨てられる運命だ。セミは風に吹かれてか、誰かに蹴られてか、少しずつ場所が移動していた。
あまりにもセミがかわいそうになった私は、せめてマンション玄関にある植え込みの木の根元まで連れていってやろうと決心した。そこなら少しは土に帰れるかもしれない。私は怖い気持ちのまま深呼吸し、息を止め、セミを掴んでエレベーターに乗った。怖いよ~!私、死骸を持ってるよ~!早く玄関に着いてくれ!
軽いはずのセミが私には重い重い荷物の様だった。
エレベーターは開き、私はセミを植え込みに置いた。ホッとした。セミよ、成仏しておくれ。今度は土のあるところで暮らすんだよ。
そう心の中でつぶやき、セミと別れた。
こんなに切なく別れを惜しんだくせに、セミを掴んでいる間、息を止めてた理由が自分でもよくわからない。
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